前回の記事「梅と雨」以降、晴天が続いています。本格的な梅雨はもう少し先のようです
今年はスーパーでもいい梅の実を見かけません。ワインはその年のぶどうの出来具合で味が変わるそうですが、梅も「その年の出来具合」が天候に左右されるのか?それとも、一年ごとにいい年と悪い年がくり返されるミカンのように何か法則があるのでしょうか?今年は雨の少ない年?桜もやや遅めだったし、単純に季節の進みがゆっくりなのかもしれません。
そういえば、去年は立派な梅がたくさん出回っていたように思います。 私は毎年梅シロップを作っているので青いうちに梅を買いますが、去年はほれぼれするような完熟梅が目にとまって衝動買いをして、梅酵素、梅ジャム、梅干しとたくさん梅仕事をしました。ただ、梅酵素はただの梅シロップという仕上がりになり、梅干しは初挑戦のわりにうまくできたもののまだしょっぱく、酸味の強い梅ジャムが私の中のヒット商品となり、「一勝一敗、一引き分けだな」と思いました。
“梅酵素改め梅シロップ”はその夏のうちになくなり、大事にちびちび食べていた梅ジャムも終わり、今はしょっぱくて冷蔵庫の奥にしまいこんでいた梅干しだけが残っています。「まだいっぱいあるし、今年はいいかなあ」とほったらかしていた梅干しを久しぶりに取り出してみると、あれ?おいしい・・・
熟成、です。時間をおくことでおいしくなることは知っていましたが、実際に塩辛さがやわらいだ梅は自分でもびっくりするぐらい味が変わっていました。梅干しは何年も保存できますが、去年の梅干しはきっとすぐになくなってしまうでしょう。
恒例の梅シロップは仕込みを終えましたが、さて、梅干しはどうしよう。
今回の担当は中村でした。
次回は芳野が担当します。
まだ梅の話が続くのかどうか?お楽しみに。