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中村

軌道修正


前回の「願いごと」では当初の梅が満を持して再登場という展開になりました。

この先、折りに触れ登場する予感がするのは私だけでしょうか?

さて、大きく育った5個の梅は当初期待されていた梅酒ではなく、梅干しへと姿を変えることになりました。「こういうことってあるなあ」としみじみと感じます。少しタイミングがずれることで需要が変わったり、最初は思ってもなかったことを実行していたり。

なんとなくこうしようかなあと思う、「直感」のような感覚で物事を選ぶと、案外うまく展開するような気がします。最初の計画とは違っていてもその瞬間に一番いいと思うことを選択する。それで上手く軌道修正できるのではないか。逆に自分の思いにこだわりすぎると、何かがズレてきた時に上手く軌道修正したり微調整することが難しくなるのではないかと思うのです。

では、自分の思いと自分を取り巻く現実とにズレを感じ始めた時、どうすれば上手く軌道修正できるのか?

私が去年梅干しを作ろうと思ったきっかけも、実は梅干しを作っている友だちの影響でした。特別勧められていたわけではないけれど、楽しそうに話すのを聞いて魅力を感じたのです。ただそれだけです。でも、そのエピソードを聞かなかったら自分の中で梅干しを作ってみようかなという思いは生まれなかったでしょう。誰かの話を聞くということの影響は絶大です。

私たちは自分の思いだけで進むべき道を選んでいるのではなく、たくさんの人に出会い、話をして、鏡を見るように自分を振り返り、自分の思いを更新させていきます。一番新しい「今」の自分の直感を信じて軌道修正することはとても新鮮な気分を味わえることではないかと思います。

後から振り返ると人生の転機や曲がり角のように感じる時期があり、そこではやはり人に出会って自分の方向を軌道修正をしているのではないかな、と思います。

今回の担当は中村でした。

次回の担当は芳野です。


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