前回の「直感を磨く」に、出てきた「フレッシュマンになりたい」というフレーズから、「一新する」お話です。
前回は転職という大きな選択の物語だったのに恐縮ですが、掃除の話から始めます。私の家には、手が届きにくく、なかなか掃除できない場所が何箇所かあります。どこのお家にもきっとありますね。
その場所が気になりながら、時には目をつぶって考えないようにして、時にはその場所をぼんやりと眺めながらどうにかならないものかと思いを巡らせ、いろいろ掃除方法を調べたりもして、一年半ほどが過ぎました。
そして、これなら掃除ができるんじゃないかという方法にたどり着いたのですが、今度は道具の問題が出てきました。今持っている道具では不十分で、「コードレスのとても軽い掃除機」や「柄の長いモップ」が必要なのです。でも、すでに掃除機はあるので新しく買うことをためらい、またそこから半年ほどが過ぎました。我ながら先延ばしにするにもほどがあります。
さて、転機は突然やってきました。エアコンを運転させる季節になり、サーキュレーターで室内の風の流れを変えた時に、手が届かずほったらかしにしていた場所からホコリが舞ってきたのです。これ以上放ってはおけない。やっと意を決して掃除道具を買い揃え、気になっていた場所を掃除して、胸のつかえが取れたようなスッキリした気分になりました。
新しい掃除機がもたらしてくれたのは長い間気になっていたことの解消だけではありません。軽さを活かして予想以上に活躍してくれて効率もあがり、自分の中でモチベーションも上がって、掃除が楽しくなり、さらに掃除のハードルが下がるという、とてもいい循環が生まれました。
なかなか手を出せないことに理由はありましたが、必要に迫られて思い切って道具と方法を一新すると、予想を超えて幅を広げられることもある、という体験でした。
今回の担当は中村でした。
次回は芳野が担当します。
お楽しみに。