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中村

冬至


前回までのブログは、2週連続でメリーポピンズのマジカルなお話。楽しいウキウキしたムードてした。街もイルミネーションと色とりどりの装飾、それに音楽にあふれていますね。これからクリスマス、お正月、と慌ただしく賑やかな年末年始が怒涛の勢いでやってきます。

でも、その前に、地味ながらもほっこりした気分になれる季節の行事、冬至があります。

冬至といえばゆず湯に入り、かぼちゃを食べるというのが定番ですが、人参、大根、蓮根など「ん」のつくものを食べる、という風習もあるそうです。体を温め栄養を摂る、冬の健康を守る知恵ですね。 

冬至にまつわる行事は、日本だけでなくいろいろな国にあって、クリスマスの起源の一つも北欧の冬至祭だそうですし、古代ローマや中国でも冬至をお祝いしていたそうです。

もし、この季節にキラキラのクリスマスがなかったら、どうだったでしょう?地球の北半分、北半球の話になりますが、日は短くすぐに暗くなってしまうし、寒さも厳しくなってきて、少し寂しく背中の丸まってしまう季節ですね。冬至は「ああ、あたたまりたい、明るくしたい」という気持ちから出来上がった季節の行事なのかもしれません。

去年の冬至の日、偶然通りかかったところに、冬至のイベントとして、柚子とロウソクを売っているお店がありました。「一年で一番日が短く夜が長い日だからこそ、ロウソクに火を灯し、炎のゆらめきをゆっくり眺めて夜楽しんで欲しい」というコンセプトだそうです。素敵だなと思いました。

暗い中でロウソクの火を見ると、その明るさに驚きます。炎が揺れるたびに影も動いて、明るさも少しずつ変化して、ずっと飽きずに見ていられますし、見つめていると年末の慌ただしい気持ちが落ち着いてきます。静かな気持ちで眺めていると、確かに長くて寒い冬の夜だからこそ、ロウソクのふんわりとした明るさや温かさをたっぷり感じられるのかもしれないと思いました。

今年の冬至もまた、柚子の香りとろうそくの灯りを楽しみたいと思います。

今回の担当は中村でした。

次回は芳野の担当で。

お楽しみに。


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