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中村

チャレンジ


前回の記事「鬼はうち、かもしれない」を読んで、「心を鬼にして」というフレーズが思い浮かびました。記事に出てきた、介護をしている娘さんも「心を鬼にして」お母さんに脳トレをすすめていたのかもしれません。

「心を鬼に」するのは大変です。相手が本当にできるのか、相手がどれほど心細く不安な気持ちなのか、自分もドキドキしながら見守る。心を鬼にしている時のこころは、鬼にはなりきれない、不安や罪悪感などの苦しい気持ちと、それに耐えることも含んでいます。

手伝ったり、サポートしたり、代わりにやってあげる方が、むしろその時は楽かもしれません。自分でやった方が早い、ということもあります。でも、相手が成長するために、あるいは、少し先の未来のために「心を鬼にして」相手を信じて、見守ることを選ぶのです。

でも、実は、心を鬼にしなくても同じことができるかもしれません。自分にとっても相手にとってもチャレンジなのであれば、一緒にチャレンジする気持ちで十分なのではないかと思うのです。

さて、少し話は変わって、先週から始まったオリンピックの話題です。「スロープスタイル」という競技をご存じでしょうか?前回のソチオリンピックから採用された比較的新しい競技だそうです。素人ながらテレビ観戦をしていてとても楽しく、面白く、感動しました。

スロープスタイルはゲレンデに「ジム」と呼ばれるレールやボックスなどの障害物と「キック」と呼ばれるジャンプ台が設置されていて、その中のいくつかを選んで、様々な技を見せながら滑走する競技です。タイムを競うのではなく、技の難しさ、完成度、個性などを競う競技ですが、やはり回転数の多い難しいエア技が高評価になります。

その中で、特に面白いと思ったのでが「個性」が評価されるという点。ゲレンデにある遊具を使って自由に遊んでいるような印象の競技で、自分で選んだジムやキックでコースが変わるので、一人一人が違うスタイルになるし、「誰も行かないコースを選んでチャレンジした」ということが評価のポイントになったりするそうです。

タイムや距離、高さ、失敗しないで難しい技を決める、というチャレンジだけでなく、「自分のスタイルを出す」というチャレンジもあるのだと感心しました。

スポーツだけでなく、私たちの毎日の中にもいろいろなチャレンジがあります。

成長のためのチャレンジ、何かを勝ち取りに行くためのチャレンジ、自分を表現するというチャレンジ、期待に応えるというチャレンジ、今の状態をキープするためのチャレンジ、下り坂をできるだけゆっくり降りていくためのチャレンジ、続けるというチャレンジ、相手に委ねてみるというチャレンジ、自分でやってみるというチャレンジ。

日々の中のいろいろなことをチャレンジと考えると、わくわくするし、遊び心が生まれてきます。

あなたにとってのチャレンジはなんですか?

今回は、テレビのオリンピックムードに煽られて、やたら前向きな中村が担当しました。

次回の担当は芳野です。

お楽しみに。


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