こんにちは。
今年の夏は、本当に暑いですね。
前回の記事「夕立」では、大粒の雨が暑さだけではなく警戒心をも洗い流して、きれいな夕焼けと共に爽やかな心をもたらしてくれたお話でした。
残念ながら、私の住んでいる地域では、夕立どころか雨がほとんど降らず、農作物も元気がありません。暑くて食欲も元気も出ず、ただひたすらこの暑さが過ぎるのを待つばかりです。
子どもの頃から、何となく8月はあまり好きではありませんでした。
7月は、夏休みに突入してまだまだ休みがいっぱい続く楽しさで大好きだったのですが、8月になると夏休みの終わりがだんだん近づいてくるようで、宿題にも取りかからなければならないし、海はクラゲが出るから入れなくなるし、なんと言っても8月の重い空気に重い気持ちにさせられることが多かったような気がします。
それは、原爆と終戦です。
今日は終戦記念日です。
終戦から73年が経ちました。
子どもの頃は8月になると多くなる戦争のテレビ番組を見て怖いばかりでしたが、病院に勤めてからは、お年寄りから体験を聞かせて頂く機会がたくさんありました。言葉には出来ないような本当に悲惨な出来事を体験してきた方々を目の前に、息が詰まるような思いで聞きました。
もう二度と戦争なんてしてはいけない、とお年寄りの方たちが、若い世代の私たちに必死に伝えてくれた大切な体験でした。
それから、お盆休み。
私は帰省する田舎もなかったので、クリスマスやお正月のような明るいイベントではない(と感じていた)お盆に、ご先祖様が帰ってくると言われて少し怖いような気がしていたのです。
今は、家族が集まって懐かしい故里で過ごす楽しい時間であり、ご先祖様は怖い存在ではなく見守ってくれる存在なのだと理解しています。
さっき、台所で洗いものをしていたら、触れていないのにキッチンタイマーの電気が点いて消えました。
きっと数年前に亡くなった父が遊びに来ているのだろうと思いました。
見守ってくれている存在があると思うことは、頑張らなくちゃ、という気持ちにもなるし、心強くも感じます。
人はそうやって、自分で自分の心の支えを見つけているのかもしれませんね。
今回は芳野の担当でした。
次回は、中村です。
秋を感じる頃になっているでしょうね。
お楽しみに。