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芳野

フキノトウ


こんにちは。 暖かくなってきて、あちこちから春の便りが届いています。

先月は「インフルエンザ」のお話でしたが、ここのところは「花粉症」の話題が多くなっていて、そんなことからも「春」を感じますね。

ここ数年、私が真っ先に「春」を感じるのは「フキノトウ」です。

雪が溶けて間もない日差しも弱い春の早い時期、「少し寒さが和らいだかな?」と感じる頃になると、近所のあぜ道にも家の庭にもピョコンと顔を出します。

まだ他の草たちも伸びてこない冬枯れの土に、黄緑色の蕾が出てくるので見つけやすく、摘み取って天ぷらにしてほろ苦い春を味わいます。

このほろ苦さが、たまらなく美味しいですよね。

春は、受験や卒業、転居、異動などいろいろな変化の時期です。

今年度はスクールカウンセラーとして中学校に勤務しているので、生徒たちの悲喜こもごもを間近に感じてきました。

そして、ふと、前に進むことは、喜びだけではなく寂しさややるせなさが伴うことも多く、そんな複雑な想いが「ほろ苦さ」と相まって美味しいと感じるのかもしれないな、と思いました。

「フキノトウ」は、まだまだ出始めたばかりなので、もう少し楽しめそうです。

今年度を振り返って反省と充実を感じながら、ほろ苦い春を味わいたいと思います。


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