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中村

夏の準備


こんにちは。前回の記事「ホタル日和」ではまだ梅雨入り前でしたが、遅い梅雨がやっと明けました。そして、梅雨明けしたら今度はさっそく猛暑です。一気に夏です。

夏と言えば、海や山、お盆の帰省や旅行など忙しく動き回るイメージが強いですが、長い夏休みのある子供や学生にとっては、普段よりもたっぷり時間を使って何かに打ち込む季節でもあります。

高校野球を筆頭にスポーツでは「夏の大会」や試合が多いですし、合宿も夏休みのこの時期だからできること。スポーツ以外にも、お祭やイベントなどで日頃のお稽古の成果や作品を披露する人もいるでしょうし、発表会やコンクールもあります。受験生にとっては勉強に打ち込む大事な季節。

夏の季節が晴れ舞台や大事な大会になる人もいれば、その大事な本番に向けて今がんばる、という人もいるでしょう。いずれにしても、いきなり「その日」がやってくるのではなく、コツコツと日々積み重ねてきた「準備」があって「その日」を迎えるのだと思います。

「今、一生懸命打ち込んでいます」というものがあることは素敵ですね。それだけでうらやましくもあり、尊敬もします。

でも、競技であれば勝ち負けがあるし、自分が努力が報われないということもあります。思うように結果につながらない、あと一歩、惜しかった、と悔しい思いをしたり、十分に評価されない、なんでだろう、と苦しむこともあるかもしれません。一生懸命に打ち込めば打ち込むほど、そのつらさも深くなります。

長く何かに打ち込んでいると、いい時と悪い時はあります。でも、なかなか「いい時も悪い時もある」とは思えません。悪い時はやはり苦しいものです。

「いい時と悪い時」について、昔、テレビ番組のインタビューで、プロのダンサーが「人はいい時には成長しない、悪い時に成長する。いい時には心が遊んじゃうから」というようなことを話していました。「いい時には心が遊んじゃう」というフレーズが印象的で、なんとなく心に残っていたのですが、調子に乗って心が遊んでしまっていては、その時は、実は「いい時」ではなくて、苦しんでもがいている時ほど成長に向かっている大事な時間ということになるんだ、と励まされたような気持ちになったのです。

今結果に結びつかない、勝負に勝てない「悪い時」だと感じる人がいたら、それはもしかしたら、まだ次の夏に向かって成長しつつある「準備」の時期なのかもしれません。

みなさんはどんな夏を迎えていますか?

今回の担当は中村でした。

次回は芳野の担当です。


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