本当に久々のブログ更新です。「ブログ、更新しないとな」と思いつつ先延ばしにし続けていました。義務感から書くのも趣旨に反しているし…という、この考えも先延ばしにする言い訳です。
というわけで、今日のテーマは先延ばしです。
6月頃、ある映画を見たことがきっかけで、昔勉強したことのある分野についてまた勉強し直したいなと思うようになりました。そのテーマの本は何冊か持っていたのですが、他にも読みたいと思って以前気になっていた本を探してみたら、なんと、ことごとく絶版になっていました。
昔本屋で見つけて、買うかどうか迷って、結局「今はいいか」と思って買うのをやめた本です。買いたくなったらいつでも買えるし、なくならないと思っていました。
でも、実際には、その本を本屋で見たのは20年近く前の話で、今はもう手に入らないのも無理はないのです。毎月多くの本が発売される中、本屋の棚に並び続ける本の方が少ないはずです。
あの時買うべきだった。先延ばしと後悔はセットです。私の興味の範囲がかなりマイナーだったという事実にもまた、少し寂しい気持ちになりました。
それでもあきらめ悪くネットで探していたら、検索で古本がヒットしました。しかし、絶版になったその本は元値の4倍に値上がりしていて、それを買うのもちょっとためらってしまいました。そして、あの時買うべきだった、という後悔の悪循環。またしばらくグズグズして、懲りずに先延ばしです。
でも、当時の買わないという判断が間違っていたのかというと、そういうことでもないのです。本当に欲しいものは買うし、買うかどうか迷ったときの決断については、自分で自分をけっこう信頼しています。「なくなるかもしれないから」と思ってフライング気味に買ったものはやはり、その後も活躍しないモノが多い。買わないと決めたとしたら、その時は買わなくてもよかった。20年近く経って、今必要になった、ということなのだろうと思います。
さて、このエピソードはあっけなく決着します。そう、図書館です。読みたいと思った本のうち数冊は図書館で借りることができました。前回の芳野の記事では「悩みの答えは斜め横にある」とありましたが、目的は本を読んで内容を知ることであって、本を買うことではないと気づけば、すぐに解決することだったのです。
やっと読めた本は読み応えがあって引き込まれ、「今欲していたのはこれだ、今読んでよかった」と思えました。もしかしたら、昔買っていたとしても、読み流してなんとなくわかったつもりになって、次に手に取ることはなかったかもしれません。
でもまだ一番読みたかった本は読めていないし、いくつか読んだことで、さらに読みたくなりました。なにより、やはり図書館で借りた本はずっと手元に置いてはおけないのです。
先延ばしにしてもチャンスはある。でも少しずつ難しくなっていく。
高値の古本を買うかどうか。まだ少し迷っています。
図らずも、季節が変わり「読書の秋」らしい内容になってしまいました。
今回の担当は中村でした。
次回の担当は芳野です。
お楽しみに。